常夏のシンガポール。
熱中症は私たち人間だけでなく、犬や猫にも発症するため、シンガポールではいつでも注意が必要です。
先日、ドックランでボール遊びしていた大型犬が突然バタン…と転倒。
偶然その場にいた私は驚いたものの、これは危険!と直ちに察し、ワンちゃんの救急処置を手伝いました。
ワンちゃんのママさん曰く、久しぶりにドックランへ来たので、1時間以上も休憩なくボール遊びをしてしまったとの事でした。
ボールが大好きなワンちゃんでも、1時間以上は長すぎたかも知れません…。
ワンちゃんは大好きな遊びをコントロールできないこともあるので、私たちがうまくコントロールしてあげましょう。
重症の場合は命され危うくなる、とても怖い熱中症。
今日は熱中症について、少し書いてみようと思います。
熱中症とは?
炎天下、車中、閉め切った部屋などの高温な状況に長い時間いることで、急激に体温が上昇し、同時にその体温を下げることができない場合に引き起こされる急性疾患です。
熱中症の症状
軽症の場合は、疲労感、激しいパンティング、食欲不振など。
重症の場合は、結膜が充血、呼吸困難、意識低下などがあり、重篤な状態に陥ります。そして、更に体温が上昇し続けると昏睡状態になり、死に至ることされあります。
炎天下のアスファルトを素手で触ったことはありますか?
体高が低い犬や猫は、地面からの放射熱を受けてしまいます。
厚い丈夫な肉球でも、長い時間アスファルトの放射熱を受けたら傷んでしまうこと間違いありません。シンガポールでの犬の散歩は、早朝や気温が下がった時間帯に行く必要があります。特にフレンチブルドックやペキニーズなどの短頭種は、他の犬種に比べて熱中症にかかりやすいと言われています。
熱中症の応急処置
①涼しい場所へ移動して下さい。
②水を飲ませて下さい。ぐったりして自分から水が飲めない子は、スポイトなどを使って、ゆっくり給水して下さい。
③身体を冷やして下さい。
首回り、脇の下、脚の付け根など、太い血管が通っている場所を冷たいタオルで包み、体温を下げましょう。
非常に体温が高い重症の場合は、心臓から遠いところから徐々に水をかけて、急速に体温を下げて、できるだけ早く動物病院へ連れて行って下さい。
症状が落ち着いても症状が急変することもあるので、できるだけ早いうちに動物病院へ行き、獣医の診断をきちんと受けることをおすすめします。
遊んでいる間もきちんと水分補給してね! |